sakura12sanの日記

片側顔面痙攣の病気で悩んでいる人へ。経験談を綴ります。

片側顔面痙攣の手術後1日目

夜中も、ほとんど眠れないまま、ICUで朝を迎えました。

 

飲食は相変わらず禁止なので、やることがない中、ラジオから流れてくる人の話し声を聞きながら、あともう少し!と、思っていました。

 

そんな中、看護師さんが、体を拭きますね、と言って、タオルで体を拭いてくれました。

ほんの少しの、違う動作が心地良い。

 

歯磨きをしますか?と、持参した歯ブラシセットを持ってきてくれます。

 

うがいで歯磨き粉を落とす自信がなく、歯ブラシでブラッシングだけ、やりました。

 

ちょっと違う動作が心地良い。いつもより長くブラッシングしました。

 

MRI検査は、きっと早くには呼ばれない、と期待しないように言い聞かせていましたが、運良く、10時より前に、MRI検査に行くことができました。

 

検査後、ICUに戻ってから、しばらくして、ようやく病室に戻れる許可がおりました。

 

ICUにきてから、初めて起き上がることになりました。

私は体を右側に向けて、手をついて、自力で起き上がる事ができました。

 

車椅子に座る時も、足はふらつくことなく、いったん立ち上がってから、腰掛けました。

ようやく飲み物を飲んでも良い許可がおり、水を少し飲ませてもらいました。

ごくごく飲むのは恐くて、少しずつ飲みましたが、水分が体に染みわたるのを感じ、今回の手術の困難な山を、ひとつこえた気分でした。

 

寝ている間は全く気にならなかった尿管が、座るとちょっと痛くて、まだ取れないですか?と聞きましたが、病室まで取れず。

 

病室に戻ってから、尿管を外してもらって、ホッ。

 

尿管を外してもらったので、トイレまで歩いてみることに。

点滴をゴロゴロしないといけませんが、普通にサクサク動けました。

 

苦しくも、なんともありません。

あまりに動けない時間が長すぎたので、歩けるスペースを少し歩き回り、気晴らしをしました。

 

ベットに戻ると、看護師さんが熱を測りに来たので、頭痛を訴えました。

そんなに激痛ではありませんが、少し痛みがあったので、無理せず、ロキソニンをもらって飲みました。

 

その他、喉の違和感はひどく、痛みを強く感じるわけではありませんが、手術前から秋の花粉症にやられていて、鼻水が比較的出ていたからか、手術後、喉にひどく痰が絡んでいました。

痰切りの薬の処方をお願いしましたが、手術が金曜日で、お願いしたのは、土曜日。土日は、病院の薬局があいていないので、手術後の多分、スタンダードな痛み止めは常備されているようでしたが、痰切りは月曜以降でないと、処方できない、とのことでした。

 

昼食の時間がやってきて、ベットに昼食が運ばれました。

手術後は、点滴のせいか、絶食の割にお腹がすかなかったのですが、食べなきゃ!という気持ちで食べました。

 

そこで初めて、食べ物を口に入れてゴックンしようとすると、喉のあたりで、止まってしまう様な感覚があり、飲みこみが少しやりづらい事に気がつきました。

 

パンパンにはれている右頬も、口を動かすと痛みます。

普段はお肉の方が好きですが、たまたまメニューがお魚で、お魚の方が食べる意欲がわきました。スープと、酢の物のようなさっぱりした味付けのものは、比較的食べられましたが、ご飯は普段は大好きなのに、全く食べる気になれず、一口も食べられませんでした。

 

昼過ぎに、共用スペースにいき、手術前に話した若者をみつけて、私も、無事に手術が終わったよ、と報告。

彼も、顔のピクピクは、半年から1年くらいは時々出ては消えていく、と言われたけれど、今のところ全く出ないよ、と笑顔で答えてくれました。

 

私はタブレットで、手術で見られなかったNHKニュースや、TVerなどを倍速再生で見たりして、午後は割と元気に過ごしました。

 

夕方頃、助手の先生が顔を出してくれて、元気そうなので、シャワーに入りたい?と声をかけてくれました。

昨日手術で、翌日にシャワーできるとは思っていなかったので、ありがたい申し出だけど、傷口には大きなガーゼがついています。

 

私が戸惑っていると、先生が、頭のガーゼ、外せるか確認するね、と言って、見てくれて、きれいにくっついてるから、大丈夫そう、と言って、ガーゼを外してくれました。

 

シャワーで髪の毛、洗ってくれていいからね。傷口は、清潔にするほうがいいから、ゴシゴシこするのはだめだけど、優しくこすって、きれいにするほうが治りがいいよ、と言われました。

 

シャンプー、リンスは、消毒用とか貸してもらえるのか、聞いてみたら、自分で持参したもので良いらしい。

びっくりしました。

 

先生からシャワーの許可がおりると、シャワー当番の人に話が行くようで、1人30分で、シャワー予定表を持った人がきて、シャワータイムが決まりました。

 

夕飯は、食欲が出なかったことと、たまたまだけれど、メニューが合わなかったため、ほとんど残しました。

 

後から考えると、入院食は比較的美味しく、どれも食べやすい味付けだったのですが、この日の夜の食事だけは、あまり合いませんでした。

 

食後、シャワータイムに入り、汚れを流しました。

頭を洗うのはちょっと恐い気がしましたが、シャンプー、リンスも、しみることもなく、ホッチキス止めのような針が沢山ついてる頭を、優しく優しく、丁寧に流しました、

 

まさか、術後2日目でこんなにスッキリするとは、思いもせず、驚きばかり。

 

ただ、夜は37度1分ですが、微熱が出て、体は疲れているはずなのに、眠れず。

 

夜中にトイレに起きること数回。行くたび、ナースコールで看護師さんを呼ばないと、点滴の管や、パルスオキシメーター、心電図検査の検査具を首からかけて持って真っ暗な部屋を移動しなければならず、大変でした。

 

でも、歩けることが幸せで、自分でトイレにいけるありがたみの方が大きかったです。

 

看護師さんが、微熱だけれど、氷枕をしてみたら?と声をかけて下さり、氷枕を借りて横になったら、ちょっと硬いけれど、冷たさが心地良く、その後、スーッと眠ることができました。